桜桃(さくらんぼ狩りの木)の剪定の仕方についての説明

桜桃の植え方と育て方で概要を説明しましたが、桜桃の剪定の仕方も大変大事なので、その方法等について説明します。

剪定の目的について

剪定は木の枝を切り、木の形を整える(整姿剪定)、無駄な枝を除去するなど、日当たりを良くし、また風通しを良くする事により、品質の良い果実を作ること、また、病害虫の繁殖を予防することが主な目的です。

剪定の時期

剪定の時期は、夏季と冬季があります。
夏季剪定は、太い枝を切るときに適しています。また、冬季剪定は細めの枝を除去するのに適しています。
冬季に太い枝を切ると、木が弱り枯れることがあります。また逆に樹勢が旺盛になり、結果、実を付けないこともあります。

剪定の種類について

切り返し剪定

枝の途中で切る剪定です。枝の切る位置により、その後に違いが出ます。強めに切ると、翌年勢いの良い枝に成長します。また、先端を少しだけ切ると、翌年枝に花芽が付きます。

間引き剪定

枝の元から切るのが間引き剪定です。混み合った部分の枝を除去し、日当たりなどを良くするための剪定です。

整姿剪定

さくらんぼの木の形では、主幹形、変則主幹形、開心形などがありますが、さくらんぼは一般的に主幹形に育て、後に変則主幹形にしていくのがいいと思います。

さくらんぼの木は、まっすぐに上に伸びる性質がありますので、主幹形は主幹を上に伸ばして、主枝を四方に伸ばす樹形です。
木が大きくなってからは、木の上部を切り、主な主枝を4本程度に絞り変則主幹形にもっていきます。

具体的な剪定方法

さくらんぼの木の剪定1
さくらんぼの木の剪定2

幼木時の仕立て方(1~5年)

・苗木は、3月上旬位に植え、60~70センチ位で切ります。
・翌年の冬~春にかけては、主幹延長枝を60~80センチで切り詰めるど同時に、主幹延長枝と競合する斜立の強い枝は間引きます。また、主枝候補枝は切り返し剪定はしない。
・3年目は、主幹延長枝の扱いは2年目と同様です。主枝候補枝から発生する側枝は斜立の強い枝を間引くようにします。
・このような選定により木の形を整えていきます。
これ以降も同じように余計な枝を間引くなど、目指す木の形をイメージしながら、日当たりなどを考慮し、適時剪定を行っていきます。

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